本物のパエリアが食べられないなら作ればいいじゃない?バレンシア風パエリアのレシピ
本物のパエリアの材料
スペイン語で「básicos de la paella(パエリアの基本)」と検索すると、「これ以外はパエリアじゃねえ!という記事がたくさん出てきます。どうやら本物のパエリアは山の食べ物で、エビやムール貝は入らないとのことです。
バレンシア風パエリアに必ず入れる材料
入れてもかまわない材料
逆に言うと、ここに書いた材料以外は入れちゃだめとのこと
本物のパエリアのレシピ
1. 炒める
肉、豆やアーティチョークを多めの油できつね色になるまで炒めます。このとき入れます。
しっかりと炒めたら、刻んだトマトを入れて軽く炒めます。
2. 水を加えて出汁を取る
具材を炒めたら、水を加えて沸かします。水の量は各家庭の経験則で、目安は米の2.5倍~3倍くらいだそうです。1合なら400ccくらいです。
30分程度ぐつぐつ煮て、具材から出汁を取ります。
3. 米を入れる
米を鍋に均等に広げて入れます。「en caballete」と言います。
4. 炊く
20分炊きます。スープがなくなり、キャラメリゼされると「ソカラ」と呼ばれるおこげができます。かなりバリバリした触感になるのが正解で、パリパリした焼きおにぎりより気持ち固めが正解の硬さです。 7分程度蒸らしたら完成です。
ウサギ?フェラドゥラ豆?そんなもん無いっす
そんなもの、日本の一般的なご家庭にはありません。もっと言うとパエリア鍋や薪を炊くかまどもありません。 そこで肝心なものが抜けてしまっているが別物ではないものを目指していきます。カルフォルニアロールは寿司とは呼べなくとも、いなりずしは寿司みたいな感覚です。本物を食べたいときはお店に行きましょう。
ただしサフランは味噌汁における味噌みたいなものらしいので、絶対外せません。
- 米
- 肉
- 豆
- トマト
- サフラン
- 塩
さえ入れておけば、ギリギリ似たようなものが作れそうです。
ギリギリバレンシア風パエリアの2人前のレシピ
- 27cmのフライパン
鶏肉、いんげんの量は適当です。多いほうがおいしい
-
鶏モモ肉 もしくは 手羽元 300g
- ぶつ切り
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白いんげん 100g
- 前日から水につけて戻しておく
- さやいんげん 100g
-
トマト1個
- 刻む
- 水400cc
-
米1合
- 研がない、水につけない
-
オリーブオイル
- 好きな量
- サフラン 1gくらい
- 塩 5g
1. 鶏肉を焼く
ぶつ切りにした鶏肉を皮目を下にして10分焼きます。
2. いんげんを加えて炒める
白いんげん、さやいんげん、オリーブオイルを加えて炒めます。
3. トマトを加えて炒める
刻んだトマトを加えてさらに炒めます。 パプリカを入れる場合はこのタイミングで。
4. 水を加える
水を加えて沸騰させます。 沸騰したら塩を加えて、20分煮ます。 面倒くさかったら火を落として、15分後に再加熱してもOK。
5. 米を入れる
米を入れて平らに広げます。 20分でキッチンタイマーを開始します。 汁気を飛ばしたいので中強火で10分ほど加熱します。
6. 様子を見て弱火にする
水気がなくなってきたら若干強めの弱火にします。 まだ水っぽい感じがするなら中強火のままにします。
7. 蒸らす
米を入れて20分経ったら、火を止め蓋をして10分程度蒸らします。 蓋は布等でふんわりかけたほうが良いようです。
完成!
もんじゃ焼きと焼きおにぎりとチキンライスの中間のような食べ物ができたら完成です! アルデンテ的な生米の硬さではなく、焼きおにぎりのようなバリバリした食感が正解です。食べなれない場合は米のもちもち感と焼いた硬さが相まって硬すぎるように感じると思いますが、そういうものらしいです。慣れるとバリバリ噛みしめる感覚がたまらんです。
ヨーロッパ料理全般に言えることですが、穀類と肉、豆類、野菜がだいたい同じくらいの割合で入ります。日本人の感覚からすると、肉に米が混ざっているくらいのバランスに感じます。慣れてしまうと、これくらいのバランス最高です。
なかなか本物に近いパエリアを食べる機会はありませんが、もともと家庭料理なので作ってみてはいかがでしょうか?